収納にしたくなるボリューム
我が家のように延床面積が90㎡しかない狭小住宅においては
やはり収納の設け方に工夫が必要になってきます。
さらに間取り決めのタイトなせめぎあいの中で
気づくと収納って小さくなってしまいがちだったりするんですよね。
収納そのものが、例えばトイレや洗面所とは違い
なくてもなんとかなりそう、というポジションにあるため
つい狭くしたり削ったりしがちです。
ですが、一般的には
「収納は多いに越したことがない」とみなされます。
家族が増えたり趣味が増えると
それに比例して物というのは増えやすいですからね。
そうなってくると、たくさんの家を手掛けてきた設計士さんが
「階段下のデッドスペースを活かして収納にしましょう!」というのもわかりますよね。
階段箪笥という昔ながらの工夫もある
実際、階段下を収納として有効活用しようとする工夫は
江戸時代からあったといいます。
http://wp1.fuchu.jp/~kagu/tansu/kaidan.htm
階段の下の空間を有効利用する目的で、抽斗(ひきだし)や戸棚を取り付けた箪笥。
府中家具木工資料館様より引用
狭い町家で登場したとあります。
まさに今の東京の住宅事情に似ていますね。
日本では江戸時代から、階段下のデッドスペースを
収納にして有効に活用しようという考え方があったんですね。
いざ階段下収納へ
施主さんも、階段の形で天井が傾斜しているとはいえ
およそ幅2000mm、奥行き900mm、高さ~1800mm 以上の収納が
もう一つ新居におまけで付けられるとなったら、
結構嬉しいのではないでしょうか。
新居の間取りづくりを経験している方であれば、
このボリュームの収納がプラスできるということには
ありがたみを感じるのではないかと思います。
ただし注意すべきデメリットも
それならばと、
そのまま素直にデッドスペースすべてを収納にした場合
奥行きがあって、かつ天井が階段の形によって
傾斜している収納空間がうまれます。
そしてこれは、場合によっては
工夫が必要になってくる収納空間でもあるんです。
次の記事では、この【階段下収納のデメリット】をまとめてみます。