階段って、実はデッドスペース

収納

階段の大きさを決める


鉄骨階段の記事でも散々ふれていますが
我が家にはもともと、階段をインテリアの一部とみなす考え方がありました。

構造を鉄骨にしたり、お気に入りのグリーンを飾ったりすることで
その家の顔、アクセントになるという考え方です。

そんな考え方がありましたので、間取り決めの最初の頃は
広い開放的な階段が理想でした。

ところがどっこい。

間取り決めを詰めていくにつれて
必然的に階段は最小限のボリュームに収まっていきました。

階段 < 居室


いざ間取りを決めていくとなると、
本当に畳半分のスペースで頭を悩ますことになるんですね。

・あとちょっと子供部屋の畳数を増やせれば将来2人になっても安心かも
・あとちょっとキッチン広げられれば冷蔵庫前の回遊が快適
・あとちょっとパントリーを大きくできればこの家電も入れられる
・あとちょっとリビング広げられたら20畳になるのに
・あとちょっと洗面所広げられたら2つめのトイレ置けちゃうかも…

本当に、こんなことの連続です。


土地に目一杯建物を建てることが主流な都心の住宅では
どんなにがんばっても建物面積に限りがあります。

どこかを増やすには、どこかを削らないといけないんですね。
イメージとしては、限られた平米数の中で部屋を区切っていく感じです。

当たり前のことですが、
どこかを広くすれば、どこかが狭くなっちゃうんです。


そのどこを優先していくのかを決めていく。
そんな作業が間取り決めの大部分を占めました。

その中で階段に重きをおくというのは、段々と難しくなっていきました。

階段に最低限求めたもの


最小限のボリュームに収めながらも
最低限、以下の要素もきちんとクリアしているかは配慮しました。

・大人二人がストレスなくすれ違うことができて
・2階にあるLDKに問題なく冷蔵庫が搬入できて
・2階にある洗面所に問題なく洗濯機が搬入できて
・なおかつ子供が登るのに苦労しない勾配

狭すぎると問題も

やたらめったら階段幅を狭くしてしまうと、
家具の搬入・搬出などの際に頭を悩ませる要因ともなりえます。

階段幅の狭さから起こりがちな冷蔵庫の搬入問題につきましては、
「冷蔵庫、入るのか入らないのか」の記事でまとめています。

更に、階段そのものの取るスペースを削って
例えばその長さを短くしようとしたりすると

階段の勾配がキツくなってしまったり
・段数が減ることで段差が高くなり、登り降りする際の負担が増えたり

といったデメリットも起こり得ます。

例えば小さなお子様がいるかどうかや、
自分たちが高齢になったときのことも十分に加味して
決めたいところですよね。

設計士さんや専門家の意見をもとに、 各家庭に合った
最適な階段のボリュームを決めてほしいと思います。

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