収納を増やすと、どこかが狭くなる
この言い方は少し極論かもしれませんが、
我が家の場合は限られた建物面積ですので、ここまでシビアに収納を考える必要がありました。
例えば、6畳の寝室に十分な広さのWICを設けようとすると、居室として実際にベッドなどを置ける広さは4畳以下になります。
なかなかのスペースをWICに占められることになりますから、例えば家族が多く、布団を3枚敷いて家族みんなで寝ていますという場合などは、WICの広さや、寝室の間取りそのものを調整したり工夫する必要が出てきます。
場合によってはリビングや他の居室、洗面所などを狭くしたり、パントリーなどの他の収納を小さくしないといけないかもしれません。
建物面積には限度がありますから、どこかを広くするのなら、どこかが狭くなります。
要らない収納も、ある
ではもしも、そのWICがそのご家庭にとってあまり必要のないものであったらどうでしょう。
設計士さんや一般論がどんなにいいですよ、
つけたほうが便利ですよと言ってくださっても
あくまでもそれは一般論。
すべてのご家庭にあてはまるわけではありません。
不要な収納のために、家族にとって必要な他のスペースが制限されてしまうというのは、ちょっともったいないですよね。
必要な収納は家庭でさまざま
では、その収納が果たして自分の家に要るのか、要らないのかということは、一体どう判断したら良いのでしょう。
先に上げたWICやSICを導入するかを決める際、重要な要素になってくるのが
「我が家にはそれだけ収納するモノがあるのかな?」といった、ごくシンプルな考え方です。
例えば乾物やペットボトル飲料、お菓子などを
日常的に備蓄する習慣があるご家庭であれば、
パントリーはとても有効かつ有用な収納スペースになるでしょう。
ご主人がスニーカーをコレクションするのが趣味で、とにかく靴の量が多い、というご家庭であれば
シューズインクローゼットは収納量や見せる収納という面でインテリア性としても活きてきます。
反対に、その日のものはその日にお買い物をして消費するというスタイルのご家庭であれば
パントリーを設けるスペースを他に回したほうが、限られた建物面積を有効に活用できるかもしれません。
このように、収納を決める際には、
「我が家に必要な収納量はどれくらいだろう?と考えてみること」が重要になってきます。