家づくりにおいて、とても重要な要素となる階段。
階段にはいろいろな種類があります。
それぞれのメリット、デメリットを含めてまとめてみました。
目次
実は階段にも色々ある
「階段を考える」でもふれましたが、階段というものは家の顔ともなりうるとても重要な要素です。
箱階段
一般的に、住居の階段にはいくつかの種類があります。
「家の階段」と聞いたときに自然と思い浮かぶ階段の形って、のび太くんの家にあるような階段じゃないでしょうか。
左右が壁で囲まれていて、階段の踏み板が木製。
こういった階段のことを「箱階段」と言います。
こちらはカーブを描いていますが、こんな感じ。
箱階段はとてもポピュラーな階段で、我が家が土地を購入する際の参考図面でも、当初は箱階段が提案されていました。
箱階段のメリット
・費用が安く抑えられる
箱階段は、なんといっても費用が安く抑えられます。
・省スペース
間取りづくりにおいて登り降りするためだけのデッドスペースとなりがちな階段を、できるだけ小さくコンパクトにまとめられるため、その省スペース性もメリットにあげられます。
・階段下スペースを有効活用できる
さらに、箱階段は階段下に発生するデッドスペースをトイレや収納にすることで、狭い建物面積を有効活用することができます。
と、ほとんどの方が提案してくださいます。
ただし、これには個人的にメリットとデメリットがあると感じていますので、詳しくは以下の記事をごらんください。
箱階段のデメリット
・大型家具が搬入しづらい場合がある
箱階段の省スペース性を活かし、コの字(U字)型階段にした場合など、大型家具が搬入しづらい、できないといった問題が発生することがあります。
最近では2階にリビングをもってくることや、水回りを2階にすることも多いですよね。
冷蔵庫や洗濯機といった生活に欠かせない大型家電が搬入しづらいというのは、少し困ったことになります。
これらの問題を解消するためには、ニ階に大型家具を搬入可能な大きなサッシを取り付けることで、搬入経路を確保するといった対策をとる必要があります。
・家全体が暗い、狭い印象になる
箱階段は壁に囲まれた作りになっていることがほとんどです。
のび太くんの家を思い出しても、あまり開放的なイメージって無いのではないでしょうか。
暗がりの奥からドラえもんが顔を出して覗き込んでいるような、そんなイメージ。
省スペースな箱階段ですが、場合によっては家全体が暗い印象になったり、狭く感じることがあります。
これは他のスケルトン階段などと比べた場合に、より顕著になるデメリットだと思います。
次のページではスケルトン階段/ストリップ階段についてまとめます。