限られた予算の中での家づくり。
建物のコストを抑えようとすると、ローコスト住宅や建築条件付き土地を視野に入れる必要がでてきます。
目次
工務店を探す
土地さがしと建売の内見を進めていく中、同時進行で工務店さがしもはじめました。
大手のハウスメーカーしか知らないような状況でしたので、とりあえずネットの工務店比較サイトから、何十件もの資料を請求してみました。
私達が工務店に求めるものは
・会社の規模は小さくてもセンスがあり、丁寧で、そして施工主の希望を汲み、実現する提案力があること。
・そしてなによりも、コストを抑えられること。
3社ほど候補を絞り込み、東京23区外から他県まで、できる限りその工務店の実績を見て回りました。
ローコスト住宅とは
様々な工務店を見て回る中で、
・建物にかけられる予算が少ないこと
・建物はシンプルであればいいこと
から、低価格住宅(ローコスト住宅)が選択肢に上がってきました。
ローコスト住宅とは、材料費や人件費、諸経費を削ることで、通常よりかなり安い坪単価で建てられる住宅のことです。
建売住宅をメインとする工務店やハウスメーカーが提案することが多く、諸経費を抑えるためにシンプルな間取りになってくることが特徴です。
部屋の中や建物外観に妙な凹凸は要らないと考える我が家にとってはぴったりです。
そんなローコスト住宅には、もちろんメリットとデメリットが存在します。
ローコスト住宅のメリット
コストが抑えられる
ローコスト住宅は、材料費や人件費、諸経費を削っていることはお伝えしました。それによってコストを抑えられるようになっているという点は先程ふれました。
更に、特徴でもあるシンプルな間取りというのが、コストを抑えられるポイントだそうです。
ではなぜシンプルにするとコストが抑えられるのでしょうか。
例えば建物の凹凸が増えると、その分柱の数や外壁の面積が増えます。
間取りが複雑化し、部屋が増えると、窓やドアといった諸々の建具が増えます。
こういった建具というものは、実は建築費用を大きく占めているんですね。
そういったものをできる限り削ぎ落としてシンプルにすることで、結果として常よりかなり安い坪単価で建てられるような仕組みになっているんですね。
凹凸が少ない・シンプル
住宅というのは、凹凸や部屋数が増えるほど建築コストがかかってくるということは先程ふれました。
ローコスト住宅はそこを削っているので、必然的にシンプルな間取りになります。
凹凸の少ない、とてもシンプルな作りになっているものが多く、立方体の箱型というローコスト住宅も見学したことがあります。
ごく一般的な建売に見られるような、THE日本の住宅!というような作りには魅力を感じない、よりシンプルなデザインを求める人にとっては、ローコスト住宅はシンプルな住宅が安く建てられるというメリットがあります。
デザイン性が高い(場合もある)
デザイン性の高さを売りに出しているハウスメーカーも多いのが特徴だと思います。
(もちろんそうでないローコスト住宅もあります)
そもそもシンプルというのがもたらすデザイン上の効果は大きいですよね。
なにもない真っ白な空間に椅子が一脚無造作に置いてあったらなんとなくおしゃれに見えます。
我が家も自分たちの好みと合いそうな横浜の会社Deccsさんに絞り、気になった土地で何度か間取りとお見積りを作成していただきました。
建売住宅を買った方の中には、住宅街を歩いていると同じ施工会社が作った家が分かる、という方もいらっしゃいます。
それくらい、家を建てる会社によって色が違います。
一概にデザイン性が高い!という謳い文句ではなく、自分たちの好みと合った施工会社を選びたいですよね。
希望する土地で間取りを作ってもらう
Deccsさんとはまた別の中小工務店では、狭小住宅での間取りにものすごいこだわりをもっていらっしゃいました。
雑誌とかで特集が組まれる感じのこだわりです。中2階があったり、家族が顔を合わせる工夫があったりするタイプです。
23区外にあるけれど都心で施工事例が多いということから、検討している土地の間取り図を持って多摩地方まで行ったのですが、打合せの際に間取り図の作成には数万円支払っていただきますと言われました。
一生懸命つくった間取りを、お客さんが大手に持っていって建築してしまった過去のケースをかんがみて、だそうです。 たしかにそれも困りますよね。
でもこちらとしても、まだ決まっても土地のために数万は払えません。
結果的にそこの中小工務店は選びませんでしたが、そういったケースもありました。
一般的なローコスト住宅は間取りのシンプルさが特徴です。
横浜の会社Deccsさんの場合、そういった間取り制作の費用請求もなく、フットワーク軽めに間取りを作成してくださいました。
間取りを作ってもらえると、今検討しているこの土地でLDK20畳にすると他の部屋の間取りはどうなるのか、といった部分が見えてくるんですよね。
もちろん土地の情報には、参考の間取りプランというものが比較的ついてきます。
それが自分たちのこだわりと沿っていれば十分で、それをもとに検討して問題ないと思います。
我が家の場合は、LDKは20畳、小さな部屋はたくさんは要らない、キッチンはアイランド、階段は鉄骨、といったこだわりがたくさんあったため、参考の間取りプランだけではわからないことがたくさんありました。
よく、○○○万円で家が建つ、といったパッケージ化された住宅を目にしますが、標準設備というものがたいてい決まっています。
アイランドキッチンや鉄骨階段といったものはそういった標準仕様から外れますので、追加オプションという形で差額がかかってきます。
そもそも、そういった設備を導入できるのかどうかも施工会社によって変わってきます。できない会社もあるんですね。
こだわりが実現できそうなのか、できるとしたらいくらかかるのか。
間取りとお見積りを作ってもらえうと、この大切な部分が分かってきます。
ここが分かると、土地を購入する一歩が踏み出しやすくなるんですよね。
ちなみに、結果としては我が家はDeccsさんで作っていただいたプランの土地は購入せず、別の会社にお世話になって今の土地を購入しました。
ですが、間取りを作ってもらうまでのやり取りや、実際の内覧、打合せを経て、ローコストながら安心して家づくりができるという印象を受けましたので、ここで実名で紹介させていただきました。
次のページでは、建売住宅とローコスト住宅、どちらがいいのかを考えていきます。