建売のデメリット
メリットとは、えてしてデメリットにもなりえます。
メリットとデメリット、どちらをも知った上で選ぶことが重要になってきますね。
似たりよったりになる
分譲タイプの建売住宅は整備されて一見美しく見えると触れましたが、逆を言えばお隣ととても似たりよったりな仕上がりになってしまう可能性もあります。
だからこそコストを抑えられるわけですが、まったく同じ建物がいくつか並ぶケースも見受けられます。
外壁の色味やバルコニーの建具を変更できるセミオーダータイプですと、こういった状況を回避できる場合がありますので、家庭に合った建売住宅のタイプを選ぶ必要があります。
ただし、セミオーダーは建築する前に契約することが多いため、建売のメリットで挙げた「前もって建物に入って新生活をイメージする」ことは難しくなりますね。
間取りの自由がきかない
さらに、間取りにこだわりを持ちたいという場合には向きません。
既に建っている住宅は言うまでもありませんが、気をつけたいのはセミオーダーで間取り自由!というケースです。
オーダーとなっていても、セミです。
柱や階段の位置などは変えられないことも多いので、間取りの自由度はやはり注文住宅よりは低めになります。
もちろんどの程度間取りにこだわりたいのかという部分にもよりますが、 我が家のようにほとんど廊下を設けないシームレスな住宅は、実現がほぼ不可能でした。
それでも、完全なる建売住宅よりは、まだこだわりたい点を実現できる可能性があります。
我が家も希望のエリアで、まだ建築していない(セミオーダーが可能な)建売住宅をさがしてもらっていましたが、実際に物件そのものの数はあまり多くなかった印象です。
構造が不安
すでに建っている建売住宅は、建っているからこそイメージしやすい部分が多くメリットでも挙げました。
すぐに住めることもメリットです。
ですが、建築の段階を見ることができないことが不安だと思う方もいらっしゃいます。
我が家が実際に見た建売住宅の中には
・流れ作業で作られたようなちょっと雑な仕上げ
・そこのでっぱりって何?と思うような梁などの設計
があったものもありました。
目に見える部分でちょっとした手抜きを見つけてしまうと、見えない部分はどうなっているんだろう…と不安になってしまいますよね。
こういった不安を取り除くためにも、また、実際に住んでみて出てきた不具合に困らないためにも、住宅についているアフターサービスをしっかり事前に確認しておくことが重要だそうです。
我が家にいらない設備がある
こだわりの家づくりという目線から見ると、建売住宅の不要な設備・建具も気になりました。
トイレひとつとっても、その家庭によって必要な数やどの階にあれば使いやすいのかという部分は変わってくるはずです。
それを一般の概念で配置されているわけですから、自分たちをそこに合わせていくことになります。賃貸であれば許容範囲ですが、自分たちが大金をかけて買う住宅であれば、できれば住宅の方が自分たちに合わせてきてもらいたいですよね。
我が家の場合は、どの建売住宅も共通して、収納がとりあえず全部の部屋にやっつけかのようについていることが気になりました。
あとは建売住宅に見える”3LDK”への強いこだわり。
そこにこだわるあまり、 4.5畳しかない部屋がみちっと隣り合っている。さらにそこに必須かのように収納がついている。
土地の狭い東京で、限られた予算の中で間取りを作る工夫なのだと思いますが、個人的には違和感を感じました。
9畳の空間を用意して、必要な収納だけにとどめ、家具などで間仕切りをする工夫もできそうです。取り外せる収納や壁というものもたくさんあります。
建売の内見を重ねるたびに、我が家は建売は難しいかな?という気持ちが徐々に強くなっていきました。
さぁどうしましょう。