不安はできるだけ払拭する
我が家が中小工務店に依頼するかもという段階で
有名でないからという部分の不安を払拭するためにまずとった行動の一つは
・出来るだけ多くの実績を見せてくださいという要望を投げたことです。
その工務店が建てた実際の建物を内見することができればそれに越したことがありませんが
中小工務店は、住宅展示場を持っていないこともしばしばです。
そういった展示場を持たないからこそ、
コストを抑えて住宅を建てられるという強みがあるわけですが
しかし実際に建てたものを見ることもなく決めることは、
失敗や後悔につながりやすい気がしてしまいますよね。
実際に建てたものを見る
近所にその工務店が手がけた住居があれば教えてもらい、
外から住人の迷惑にならないように少し見るだけでも分かることはあります。
我が家の場合は、
・すでに同じ工務店が手掛ける隣家が完成に近づいている時期で、
完成する建物がイメージしやすかったことも不安払拭に大きく役立ちました。
隣家ですので、自分たちの土地などの見学の際に嫌でも目に入ってきますし
設計士の方などは「今であれば建築途中の隣家の構造などが見えるので、ぜひ外から新居のイメージを確認してみてください」などとアドバイスしてくださいました。
そういった言葉の中からも、工務店が手掛ける住宅への熱意やこだわり、自信などは伝わってきます。
このようなやり取りからも不安は払拭されていきました。
建築エピソードを聞く
これは設計士さんとの打合せの際、脱線した余談の中で聞いた話ではありますが
この工務店で良いのかしら…と思っている我が家の不安払拭には、大いに役立ちました。
その中小工務店が手掛けたとある戸建て。そのおとなりさんが、自分の家の建て替えに
その中小工務店を指名してきた、というエピソードです。
家というものは、住んでみて不具合が見えてきたという話を山のように聞きます。
完成したときは素晴らしくて自分たちもハイテンション盲目で気づかないことも
実際に生活をはじめてみると不具合が見えてくるもの。
そんな中、実際に住んでいる人が薦めるということは、とても力があります。
もちろん逆もまた然りですよね。
商品を買う際も外食をする際もホテル予約の際も、クチコミの力は絶大です。
一生に何度とない家を建てるというシーンですから、
自分たちの検討している工務店のクチコミは、できるだけ集めた方が
進むにも退くにも有効になってきます。
ちなみに、工務店の悪評があるかどうかもしっかりネット検索をかけました。
そもそもそんなに知名度が高くないので、あまり評判自体が拾えなかったのですが
悪いものはなく、むしろ良い評判を数件見つけることが出来たのを記憶しています。
写真でもいいから見せてもらう
更に、写真でもホームページでもいいので
その工務店が手掛けた住宅をできるだけたくさん見せてもらうと、
不安払拭だけでなく他の部分でも役立ってきます。
希望する間取りや建具を実現する力があるのか、
我が家の好みの家づくりをするのかが、見えてくるんです。
我が家の場合は、鉄骨階段やアイランドキッチンなどにこだわりポイントを置いていましたので
実績写真を見せてもらいながらそういったポイントも契約前に確認していきました。
この設備はいくらくらいで導入できたのか、
今回の土地でも実現は可能かといった部分をできるだけ事前に確認しておくことで
契約後の「そんなことはできない」を回避できる確率がグッと上がります。
■URL 家づくり:「こんなことはできない」といわれたものたち
事前にしっかり確認を
契約の前に、我が家のもつこだわり要素が実現可能なのかを
しっかり口頭で確認することも重要です。
いざ間取りの制作となった際にこだわりが実現不可と知ってからでは遅く、
後悔は大きなものになってしまいます。
土地というものは、同時期に自分たち以外にも購入を検討している人が居ることが多く、
不動産仲介業者にとっては購入する人がいれば誰でもいいわけですから
事前のいろいろな確認を取りたいといった煩わしいものを
煙たがったり敬遠したがる場合もあるかもしれません。
たとえ相手に煙たがられても、
長い時間を過ごすことになるマイホームで後悔するよりはずっと良いはずです。
自分たちの要望希望は明確に打ち立て、できれば文章や図面に起こしたうえで
しっかりと伝え、しっかりと回答をもらい、安心し納得した上で契約へと進んでほしいと思います。