そうだ、家を建てよう。
東京は目黒区に住み、第一子出産を経て
この地にマイホームがほしいと思いました。
職業は夫婦揃ってデザイナーです。
でも、THEデザイナーではなく、ごくごく普通のデザイナーです。普通の人です。
普通のデザイナーですが、自分たちが愛せる家をつくりたいと思いました。
建築雑誌などで見るような、”超かっこいい、目のくらむようなデザイナーズ住宅”ではなくて
ごくごくシンプルな家が、我が家の求める理想のマイホーム像です。
我が家の家づくりは、そこからスタートしました。
希望通りのマイホームを実現するためには
いろいろなポイントを知る必要がありました。
目次
求めるマイホーム像とは
家はさまざま
東京に家を買う、と一口に言ってもさまざまです。
- 既に建築されている住宅を購入する「建売住宅」※
(※実際は建築前や建築中に販売が開始されることもあります) - 土地を購入してハウスメーカー等と自分好みの家をつくっていく「注文住宅」
- そして既に建築されている住宅を購入する「中古住宅」
中でも注文住宅は間取りや設えが自分好みにできるため、”家づくり”と聞いたときにまず思い浮かべるのは注文住宅のイメージではないでしょうか。
注文住宅は、高い
しかしこの注文住宅。費用がとても高いです。
都心部で土地から購入し、大手のハウスメーカーで好みの家を建てようとすると、途方も無い金額がかかってきます。
我が家が新居を希望するエリアは、東京は目黒区。閑静ながらも徒歩15分圏内に有名な観光街がある、不動産屋さんいわく人気のエリア。
完全なる注文住宅を想定すると、ゆうに1億円以上の予算が必要でした。
30坪以下の狭小の土地であっても、です。
マイホームに求めるもの
はじめての住宅購入。
子供も小さく、そして将来住み替えも視野に入れている我が家にもちろんそんな予算はありません。
それでも、家づくりというものを考えたときに以下のポイントは譲れないものでした。
・希望する間取りの実現
・建具や設備へのこだわり
・一般的な日本の住宅感を感じさせないシンプルな外観
我が家の家づくりこだわりポイントにつきましては、以下の記事に具体的にまとめてあります。
◾︎Coming soon
それでいて、生活圏を変えたくないからと現在住んでいるエリア周辺を希望。
必然的に駅からは10分圏内ということにもなります。
さぁ家を買おう、という一番最初の段階です。
無知ですし、理想を追うあまり夢ばかりが膨らんでしまいがちな時期だとわかってはいたつもりです。
ですが、なかなかなわがままな要望がずらりと並びました。
最初から望みは捨てない
こういったわがままを叶えるためには、新居を建てるエリアを変えることが、本来であれば最もスムーズかつ手っ取り早く、シンプルで現実的な解決方法なのかもしれません。
駅から離れれば、都心部から離れれば、自然と土地の価格は下がっていきます。
ですが、人生何度あるかわからない「家づくり」という体験です。
最初から望みを、こだわりを捨てるのはもったいない。
どこかに、自分たちの知らないなんらかの道が、わがまま満載な希望を叶える抜け道があるのではないかという淡い期待を胸に、ひとまず上記の要素を満たすであろう注文住宅を第一希望として、我が家の家づくりは「土地さがし」からスタートすることにしました。
低コスト=手作りDIY感満載 ではなく、安心できる我が家へ
同じように限られた予算の中で後悔のない家づくりをしたいと願っている方々へ、ほんの少しでもなにか参考になればと思い、このブログをつけはじめました。
マイホームのコストを抑えるというと、最近ではDIYブームも相まって低予算で自分たちでマイホームを建てるといった工夫もよく目にします。
Designer no ieは、そういったタイプの家づくりブログではないと思います。
”本当に”マイホームを建てようと思ったときに「自分たちで家を建てる」ということは、結構勇気がいりますよね。
勇気というのは、安心・安全面において踏み出しにくい、という意味です。
本当に若かった頃、まで、マイホームというものがただの夢だった頃は
トトロのさつきたちが暮らすような中古住宅を格安で購入して、自分たちで好みの床を張り替えたり、壁を塗ったりしたいな~なんて思っていました。
リノベーションというやつですね。配管とか基礎も丸出しにしちゃったりして、梁も出して。ガッツリやってみたかった時期もありました。
もちろんそういった試行錯誤を重ねてつくりあげていくマイホームも素敵です。夢があります。
私達もセカンドハウスを手に入れられるようになったら、そうやってたくさん遊んでみていたいという野望は、今でも心のどこかにあります。
ですが我が家の場合は、家さがしが現実的になってきたときには子供が産まれていて
日本という国は、大きな震災を経験していました。
台風などの災害被害が今までより大規模になり、東京においても災害が身近な存在になってきていました。
首都直下型地震の警鐘は大きく響いていて、これから家を持とうというタイミングで知らんぷりはできません。
大切な家族が過ごす家は、カッコいいものでありながらも
安心できる空間である必要があると、考えざるをえなくなってきていました。
耐震性、地盤、建物の構造計算。こういった「安心のベース」をまずはしっかり打ち立てたうえで、こだわれる部分はこだわりたい。
そうなると、我が家の場合はそういった安心感の構築をプロに任せる必要がありました。
夢やこだわりを、ただのワガママで終わらせないために
構造上の安心も確保した上で、こだわれる部分はこだわりたい。
でもコストは抑えたい。
限られた予算の中で、安心できるマイホームを建てるまでには
マイホームへの夢や理想を、ただのワガママで終わらせないためのいくつかの重要なポイントがありました。
そしてそのポイントをとりあえずがむしゃらにおさえていったら、
結果としては、希望のエリアに希望サイズの土地を購入し、
・希望する間取りの実現
・建具や設備へのこだわり
・一般的な日本の住宅感を感じさせない、シンプルな外観
といった我が家なりのワガママを、ささやかながら叶えることができました。
全てが手探りではありましたが、なんとかなりました。
1億円の予算なんてないのに、希望エリアで希望通りの間取りを実現できたのはなぜか。
物件購入までの実際の流れに沿って、そのポイントをご紹介していきます。
まずはとりあえず土地をさがすことからスタートです。